老人ホームの種類

介護保険制度が施行されてから、老人ホームの種類はさらに増え、複雑になりました。ここでは主なものをご紹介します。

図:老人福祉法にもとづく施設

図:介護保険法にもとづく施設

図:行政の指導下の民間施設

各施設の特徴

かんたんに、主な施設(ここでは養護老人ホームと軽費老人ホーム、特別養護老人ホーム)の特徴をご説明します。

利用条件

養護老人ホーム 軽費老人ホーム 特別養護老人ホーム
原則65歳以上 原則60歳以上(夫婦の場合はどちらかが60歳以上) 原則65歳以上
●生活保護を受けていたり、区市町村民税の所得割を免除されていたり、災害などによって収入が急激に減少しているなど、生活に困窮している状態
●家族や住居の状況など、現在の環境では在宅で生活が困難な状態
●(A・B型)家庭環境や住宅事情により自宅で生活が困難な状態
●(ケアハウス)自炊できない健康状態で、独立して生活するのに不安が認められる状態
●精神上著しい障害があり、常時介護が必要な状態
●在宅看護が困難な要介護者
  ●(A型)月収概ね35万円以下
●(B型)月収概ね35万円以下であり、健康で自炊が出来る方
 

費用

養護老人ホーム 軽費老人ホーム 特別養護老人ホーム
利用者または扶養義務者 利用者 利用者または扶養義務者
収入に応じて算出(養護老人ホームの費用 収入に応じて算出 介護保険で受けるサービスの一割負担および食事代の負担

入園方法

養護老人ホーム 軽費老人ホーム 特別養護老人ホーム
住んでいる区市町村役場、福祉事務所へ相談 原則各施設(区市町村役場になる場合も) 区市町村役場、または各施設へ直接申し込み
東京都32ヶ所 東京都(A型)9ヶ所
(B型)5ヶ所
(ケアハウス)36ヶ所
東京都385ヶ所
利用者の希望や各養護老人ホームの空き状況を区市町村役場が確認して決定。事前に利用者と家族、福祉事務所が見学・面接を行う    

特徴

養護老人ホーム 軽費老人ホーム 特別養護老人ホーム
自立した生活をできるようにするお手伝いが目的 比較的低所得な方向け。 身体や精神に重度の障害を持つ方が、終生、介護を受けながら過ごす施設
自立・社会復帰支援 (A型)日常生活のサポート
(B型)自炊が原則だが、病気になったときは食事を含めたサポート
(ケアハウス)食事や風呂の提供
 
入居扱いで在宅介護保険サービスを利用することができる(施設の職員は介護を行わない) (ケアハウス)養護老人ホームに同じ。なお、A型はケアハウスへ統合されつつある  

※上記の情報は2008/11/1現在のものです。

画像:

松楓園内の喫茶店

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